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SSDとSMARTデータ

SMARTデータについては混同されている場合があります。SMARTとは、Self-Monitoring and Reporting Technologyの略語で、セルフモニタリング(Self-Monitoring)、分析(Analysis)、レポート技術(Reporting Technology)を意味します。このデータはSMARTデータをユーザーに報告する機能を備えたユーティリティを利用して読み取り、解釈することができます。簡単な話に思えるかもしれませんが、SSDのSMARTデータを解釈する場合にはいくつかの注意事項があります。

SMARTデータのレポート作成ユーティリティはハードドライブ向けに作られているものが多く、SSDのデータが正確に報告されない傾向があります。SSDのSMART属性はハードドライブの属性とは構成が異なりますが、その主な理由はハードドライブの属性が可動部品のないドライブに当てはまらないという点にあります。

そのため、SSDで報告されたSMARTデータはSSDに対しては正確で有効であっても、その属性が正しく認識されないことがあり、これが混乱を招く原因になっています。たとえば、「Power-on Hours Count」属性としてユーティリティに通知された数値が、互換性のないユーティリティでは「Program Fail Count」または「Reported Uncorrectable Errors」と誤って表示されるなどの症状が考えられます。このような場合、SMARTデータを読み取ろうとすると、完全に正常なSSDが誤って故障ドライブとして報告されることになりますが、その原因は単にそのSSDと互換性のないユーティリティを使用していることにあります。お使いのSSDのSMARTレイアウトを正しく読み取ることができるユーティリティを使用することが重要です。

「Percentage Lifetime Used」属性(「Percent Lifetime Remaining」と称されることもある)とは、SSDの残存摩耗寿命を表す指標です。SSDは、すべてのフラッシュメモリベースのドライブと同様、メモリブロックに書き込むことができるデータ量に制限があり、そのデータ量を超えるとデータの信頼性が損なわれて読み取り専用モードになります。お使いのCrucial SSDでは、この寿命をSMART属性173「Average Block Erase Count」で管理します。「The Lifetime Used」は、ブロック当たりの消去回数をパーセントで表した値です。たとえば、ブロック当たり3000回の定格消去サイクルのドライブで合計100回のブロック消去を行った場合、「Percentage Lifetime Used」は100/3000 = 3~4%となります。残存寿命の割合は単純に(3000-100)/3000 = 96-97%と求められます。これらの属性はドライブの健康状態の全体像を表すものではなく、使用可能な寿命がどれだけ残っているかを想定する値です。

Crucial® Storage ExecutiveツールはサポートされるCrucial® SSDの全モデルについてSMARTデータを正確に報告します。Crucial Storage ExecutiveでサポートされていないストレージドライブについてもSMARTデータを報告します。しかし、属性の定義はこのツールでサポートされるSSDモデルについてのみ表示されます。

もう一つの注意事項は、SMARTデータは包括的な診断ツールではないということです。SSDの健康状態と信頼性を判断する場合には、SMARTデータの報告よりも標準的なトラブルシューティング方法やOSの診断の方が信頼できます。

SMARTデータの誤った報告または解釈は誤った結論を導く原因となり、完全に機能しているドライブのRMA(返品交換)につながりかねません。正しく解釈されれば、SSDからのSMARTデータはSSDをトラブルシューティングするための有効なツールになることがあります。

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