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サーバー、NAS、ワークステーションへのSSDの取り付け

ソリッドステートドライブ(SSD)は従来のハードディスクドライブ(HDD)と異なり、データ格納用のフラッシュメモリで構成されます。フラッシュデバイスからデータを消去してもすぐには削除されません。対象データは削除フラグを付けてTrimと同様に処理され、ガベージコレクションによって古いデータとして削除されることで新しいデータ用の領域が空きます。HDDは、消去したデータに削除フラグが付けられる点ではSSDと同様ですが、空き領域ができるとすぐに新しいデータで上書きされる点が異なります。このようにHDDとSSDのデータ管理方法の違いの基本を理解すると、サーバー、ワークステーション、ネットワーク接続ストレージ(NAS)などにコンシューマーグレードのSSDを取り付けることは必ずしも簡単ではなく、推奨できないという理由が理解できるようになります。

コンシューマーグレードとエンタープライズグレードのSSDの違いについて

すべてのSSDが同じ構造になっているわけではなく、サーバー環境への搭載に適さないSSDもあれば、適しているものもあります。Crucial®はコンシューマーグレードのSSDを販売しています。コンシューマーグレードのドライブはデスクトップPCやノートPC、小型モバイルコンピューティングデバイス、高性能ゲーム/ビジネス用システムなどの標準的な日常用途向けに設計されています。一方、ドライブが24時間365日稼働する必要があるサーバーなどのエンタープライズ環境では、多くの場合、高頻度の書き込みと消去の組み合わせが伴います。たとえば、Micron® M500DCやS600DCなどのエンタープライズ向けドライブは、連続的な処理、大量の消去と書き込みに対応するように作られています。連続的な書き込みを行うとパフォーマンスが著しく低下するコンシューマー向けドライブと異なり、エンタープライズ向けドライブは一定期間のパフォーマンスが安定しています。消去回数についても、エンタープライズ向けドライブの方がコンシューマー向けドライブと比べて処理能力が優れています。

SSDを含むすべてのフラッシュドライブはメモリに書き込むことができるデータ量に制限があり、そのデータ量を超えるとデータの信頼性が損なわれてメモリは読み取り専用モードになります。耐久性の定格はドライブによって異なります。定格消去寿命は、BX200ドライブが72TB、MX200 1000GBドライブが360TB、Micron 800GB M500DCが2500TBです。エンタープライズ向けドライブの定格耐用寿命はこれよりはるかに長くなりますが、ほとんどのユーザーは耐久性を気にする必要はありません。一般的なユーザーが標準的なドライブで72TBの書き込み寿命を使い切るには、かなりの年月がかかります。サーバーにコンシューマー向けドライブを使用した場合、ドライブに毎日数回の書き込みを行うと、理論的には1年以内に寿命を使い果たす可能性があります。この種の摩耗は保証の対象外です。エンタープライズ向けドライブは一般にコンシューマー向けドライブよりドライブのデータ保護が高度で、摩耗寿命が長くなっています。

基本的なレベルでは、コンシューマーグレードのドライブは保存中のデータのみを保護するのに対し、エンタープライズ向けドライブでは移動中のデータも保護対象になります。移動中のデータとは、転送中またはドライブバッファ上のデータのことです。従来のドライブでは、書き込みシーケンス中に電力が途絶えるとバッファ上のすべてのデータが消失し、これにより重大なデータ破損が生じる可能性がありました。このようなデータ保護の違いを詳細に説明しているMicronのドキュメントについては、こちらのリンクをご覧ください。

 

ワークステーションのSSD

ワークステーションは多くの場合、サーバーとみなされ、ECC(エラー検出訂正)メモリを使用するため、サーバー用マザーボードを搭載しています。Crucialのドライブ一覧にはサーバーやワークステーションとの互換性は記載されていませんが、ワークステーションをサーバーとして利用するユーザーは少なく、多くのユーザーはAdobe Illustrator®、Adobe Photoshop®、3Dレンダリングといったビジュアル編集アプリケーションなどを用いた高負荷のオフィス作業にワークステーションを利用しています。ワークステーションをネットワークキャッシング、仮想マシンのホスト、その他一般にサーバーで行う管理作業など、24時間体制のデータ管理に利用するのでなければ、Crucialの2.5インチSATA SSD製品のどれでもシステムに適合します。

サーバーにコンシューマーグレードのドライブを搭載すると、最適なパフォーマンスを得ることができず、データの信頼性が損なわれます。また、摩耗寿命が短く、ドライブのメーカー保証が無効になる可能性もあります。ご使用の環境の種類に適したストレージデバイスを取り付けることが重要です。お使いのシステムでのCrucial SSDの使い方に関するご不明点や問題は、当社サポートにお問い合わせください。

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