両者のベンチマークを正確に比較するために、16GBモジュールの使用を推奨します。

2つのメモリテクノロジーを比較する場合、新しい技術による速度の向上だけでなく基本となるアーキテクチャーを評価することが重要です。そのため、DDR4DDR5を比較する際には、必ず同じCPU、同じ密度、同じ構成、同じ負荷で行う必要があります。

DDR4 16GBモジュールは16GB DRAMの1Rx8、または8GB DRAMの2Rx8のの構成が可能ですが、DDR5 16GBモジュールは
16GB DRAMの1Rx8の構成しかできません。ベンチマーク環境では、ランクと構成により大きな違いが生じる可能性があるため、
DDR4とDDR5を正しく比較するには、同じモジュールタイプかつ同じ構成(すなわち8GB 1Rx16または16GB 1Rx8)で行うしかありません。

シングルランクとデュアルランク(デュアルランクはより多くのランクをメモリコントローラーに提供)の比較では、平行して書き込み/読み込み処理を行うことができるデュアルランクの処理能力が10~15%高くなることが報告されています*。これに対し、デュアルランクモジュールの場合、システム負荷が大きくなるため、大抵は1つまたは複数のCPUの速度グレードをダウンクロックする必要があります。これはシステム負荷の増加により全体のメモリ帯域幅に影響が及ぶ可能性があり、デュアルランク構成によるメリットを無力化させる可能性があるためです。

結論:2つのメモリテクノロジーの性能を正確に比較するには、対象とするDDR4およびDDR5モジュールは、同じランク/構成でなくてはなりません。

同じランク/構成のモジュールを使用して、それぞれのテクノロジーの性能を比較し終えたら、
最終結果に応じて、補足的実験として異なるランク/構成のモジュールの比較を行ってみてください。

例:DDR4 16GB市場のほとんどは現在に至るまでデュアルランクです。そこで16GBシングルランクへの移行は、DDR5テクノロジーの魅力を損なうものでしょうか。それともDDR5アーキテクチャーは、このハードルを乗り越え、予想していたより高い性能をもたらすのでしょうか。

必ずすべての比較を同一条件で行うことだけでなく、作業負荷により結果が異なることも憶えておくことが重要です。環境によっては、DDR5がそのメリットを十分発揮できないこともあります。しかしながら私たちは、DDR5がメモリの未来であり、メモリ技術の標準は作業負荷の上昇につれて前進するものであると考えています。

DDR4とDDR5デスクトップメモリを比較する準備はできましたか?

Crucial DDR5メモリテクノロジーについて

Crucial DDR5 RAMは、高作業負荷処理のボトルネック打開に必要とされる強力なパフォーマンスをもたらします。
 Crucial DDR5を搭載した次世代のシステムはベンチマークテストだけでなく、実際の運用環境でも約2倍の速度で処理が行えます。DDR5メモリテクノロジーについてさらに理解を深めるにはcrucial.com/ddr5をご覧ください。

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DDR5がもたらすメリット

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*デュアルランク×8ベースのモジュールとシングルランク×8ベースのモジュールをクライアントプラットフォーム上で比較した、社内GStressパフォーマンステストの結果に基づく 

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